IoTイノベーション部

空気の汚れを見える化してみました

さいたま断熱改修会議 議長の佐藤です。
今回は、目に見えない空気中の塵(汚れ)の量の測定結果を本記事にてご紹介します。

室内と室外の汚れの比較と吸気口に付けられたフィルターの性能、さらに空気清浄機の能力も調べました。
測定には、パーティクルカウンターという微粒子測定器を使用。
パーティクルカウンターは、空気1L中に含まれる塵を大きさ別に個数測定できるもの。
今回は、粒子の大きさ3種類(0.3μm、2.0μm、5.0μm)を検出し、比較します。

粒子の大きさって想像しにくいかと思うので、参考に粒子の大きさ比較のデータを掲載します。

0.3μmってどれくらいの大きさかと言うと、人間の髪の毛と比較すると顕微鏡を使わないと見えないくらい小さいです。

測定状況
・日時:2020年10月30日 7:30
・気温:13.5℃
・湿度:43%
・微風もあり深呼吸したくなるような爽やかな日

1.外気

2.通常の不織布フィルター付き自然吸気口

3.微粒子も除去すると言われているフィルター付き自然吸気口

吸気口には、スウェーデン ガデリウス社製のフリマフィルターを仕込んでいます。
このフィルターが優れものであることが確認されました。

4.室内

5.ダイキンの空気清浄機TCK55Pを通過した空気出口

スペックを確認すると0.1μm~2.5μmの粒子を99%除去との記載あり。

測定結果

・0.3μmの微粒子に関しては、フィルターが効いている。
・空気清浄機の能力はたいした物だと実感。
・新型コロナウイルスは0.1μm程度のため測定は出来ないが、空気清浄機のカタログ上0.1μm~2.5μmの粒子を99%除去と有るので、しっかりキャッチできていると思われる。
・PM2.5は2.5μm以下の微粒子だが、確実に室内の方が少ない。
・高集塵フィルターを使うことで0.3μm程度の微粒子が1/3程度まで減り、集塵能力が高め(空気清浄機のお陰かもしれない)。
・CO2をモニタリングする限り、4人の事務所内作業で700ppm程度なので換気量も十分。

室内環境は、外気と比較しても数値を見る限り良い環境であることが今回の測定でわかりました。
世の中にはもっと微粒子の集塵能力のある空気清浄機があるようなので、機会があれば測定してご報告できればと思います。

さいたま断熱改修会議 議長 佐藤

有限会社 佐藤工務店一級建築士事務所

佐藤工務店は上尾市で創業し50余年を迎えました。
一級建築士設計事務所を併設し、新築工事・リノベーション・耐震改修、断熱改修工事が得意です。
安心快適ながら、30年・50年後の暖冷房光熱費と内外装のメンテナンスコストの安い「いい家」が一番だと思っています。
最新の技術と知見によって、お客様に最適な方法をご提案させていただきます。